注文住宅は、理想の住まいづくりに適した方法ですが、考えることや知っておくべきことが多くあります。
建売住宅やマンションと比較すると、新生活開始までの道のりがイメージしにくいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、注文住宅購入から入居までの流れを詳しく解説してまいります。それぞれの期間の目安もお伝えしますので、マイホーム計画の参考になれば幸いです。
注文住宅を建てるまでの流れとは
注文住宅を建てるまでの流れは、土地の選定に始まり、住宅のプランニングから着工と多岐にわたります。
必要な期間は、おおよそ8ヶ月〜15ヶ月とされており、個人差はあるものの長期間にわたりお家づくりに向き合う必要があります。
注文住宅を建てるまでの流れ①:資金計画とイメージづくり
注文住宅を建てるまでの流れの第一歩は、資金計画とイメージづくりです。ここをおろそかにすると、後々の計画に大きな影響がありますので、じっくりと計画を練りましょう。
・資金計画
・イメージづくり(ライフプランニング)
順番に解説します。
資金計画
資金計画では、自己資金から捻出する頭金と、年収から無理なく返済できる借入金額を合わせて全体の予算を組み立てます。
注意点は、家計に無理のない借入金額を想定することです。1ヶ月程度を目安として、大枠の予算を決めましょう。
イメージづくり(ライフプランニング)
イメージづくりでは、どんな家に住みたいかや、どんな場所に住みたいか、どんな暮らしをしたいかなどを考えます。
注意点は、現在の生活だけでなく、自身と家族のライフステージの変化も考慮することです。特に両親や親族などへ事前に相談しておくことで、想定外の条件や援助の有無などを把握することができます。
期間の目安は1ヶ月程度ですが、常に考え続けることをおすすめします。
注文住宅を建てるまでの流れ②:土地やハウスメーカーの検討
予算と住まいのイメージが固まった後は、土地やハウスメーカーを検討します。
多くの選択肢がありますので、ご自身に合ったものを選ぶことが重要です。
・土地探し(土地なしの場合)
・ハウスメーカー選び
・住宅ローンの仮審査
順番に解説します。
土地探し(土地なしの場合)
希望エリアの不動産会社やハウスメーカへ条件を伝えて探してもらいますが、自分でもインターネットや足を使って土地の情報を探しましょう。
注意点は、すべての条件を満たす土地を見つけることは難しいので、予め優先順位をつけておくことです。期間としては、3ヶ月〜6ヶ月程度を目安とします。ただ、土地は一生に一度の出会いです。悩んでいる間にほかの検討者が購入を決め、諦めざるを得ない場合もあります。焦る必要はありませんが、決断力が必要となります。
ハウスメーカー選び
ハウスメーカー選びは、ご自身の建てたい家に合った会社を選ぶことが大切です。
会社ごとに様々な特徴や強みがありますので、ホームページなどで事前に情報を集めておきましょう。比較する場合の注意点は、住宅性能や標準設備・アフターフォローの体制など細部まで気を配ることです。3ヶ月程度の期間を目安に検討しましょう。
家づくりはハウスメーカーの担当者との関係性やコミュニケーション量も重要になってきます。任せても安心と思える担当者がいるのかも判断の基準にすると良いでしょう。
住宅ローンの仮審査
ここで重要なのが住宅ローンの仮審査です。土地探しやハウスメーカー選びの際に明確な予算と返済計画があれば優先順位をつけて判断がしやすくなります。
注意点として、勤務先の提携ローンなど、ご自身に有利な条件の住宅ローンを選ぶようにしましょう。審査期間は、短くとも1週間程度はかかります。
注文住宅を建てるまでの流れ③:ハウスメーカーとの契約時
依頼するハウスメーカーが決まれば、ハウスメーカーとの契約手続きを進めていきます。
・間取りプランの提案と見積もり
・敷地や地盤の調査
順番に解説します。
間取りプランの提案と見積もり
間取りプランの提案と見積もりを比較して、最終的に依頼するハウスメーカーを選定します。
注意点は、不明な点を残したまま話を進めないことです。3ヶ月程度を目安に検討しましょう。
地盤の調査
土地と間取りプランが決まった後は、地盤の調査をハウスメーカーに依頼します。
軟弱地盤の場合、一般的に100万円程度の地盤改良費用が発生するので、事前の予算組が必要です。調査自体は2日程度で完了します。
注文住宅を建てるまでの流れ④:土地購入とプランニング
お家づくりもいよいよ大詰めを迎えます。土地購入とプランニングには、契約手続きも含まれますので、最後まで気を抜いてはいけません。
・土地の契約(または購入)
・建物請負契約
・間取りプランの決定と設計
・建築の確認申請
順番に解説します。
土地の契約(または購入)
土地購契約では、最初に重要事項の説明を受けてから契約・購入手続きを進めます。
注意点として、当日にすべての内容を確認することは困難であるため、事前に契約書のひな形などで内容を確認しておきましょう。契約手続き自体は1日で終わりますが、事前の確認は入念に。
建物請負契約
プランや見積もりが確定した後に、建物請負契約を結びます。契約書は膨大な量になるので、ひな形を用いて事前確認を怠らないように注意して下さい。契約自体は1日で完了します。
間取りプランの決定と設計
ラフプランをもとに、間取りプランの決定と設計を詰めていきます。
注意点は、曖昧な部分を無くし、納得いくまで話し合うことです。コミュニケーションを密にして、後のトラブルを防ぎましょう。期間の目安として1ヶ月程度となります。
建築の確認申請
プラン決定後に、建築の確認申請を行います。
期間は1ヶ月程度ですが、完了するまで工事を始められない点に注意が必要です。
注文住宅を建てるまでの流れ⑤:住宅ローン契約から着工まで
住宅ローン契約から着工まで進めば、後は完成を待つだけです。
・住宅ローンの契約
・着工(施工)
順番に解説します。
住宅ローンの契約
住宅ローンの本審査承認後に、金銭消費貸借契約兼抵当権設定契約を結びます。適用金利や借入期間に間違いがないか注意して下さい。住宅ローン契約は当日完了します。
着工(施工)
確認申請が下りたら着工です。注意点として、近隣住民へ工事開始前に挨拶して、近隣トラブル発生を防ぎましょう。工事期間の目安は、3ヶ月〜6ヶ月程度を想定して下さい。
注文住宅を建てるまでの流れ⑥:家の引渡し・入居
引渡しが終わればようやく一息つけますが、新生活のスタートで躓かないように、以下の内容に注意して下さい。
・家の引渡し
・入居
・アフターメンテナンス
順番に解説します。
家の引渡し
家の引渡し前に、竣工立会を実施して、不具合の有無を確認します。引き渡しまでに手直しをしてもらうためにも、確認には注意が必要です。
入居
住み始めてから気づいた不具合は、施工店へ早めの報告をおすすめします。
「これくらいなら大丈夫だろう」と思ったことが、後々トラブルになる可能性もあるので注意が必要です。住宅設備を含め、1ヶ月程度は気を付けておきましょう。
アフターメンテナンス
アフターメンテナンスでは、各種保証期間を確認して下さい。
ハウスメーカー独自の保証もありますので注意しておきましょう。
注文住宅の流れに関するよくある質問
注文住宅の流れに関する質問をピックアップしています。ご自身に置き換えて考えてみましょう。
・住みたい場所に土地がない場合はどうすればいい?
・自分の土地に家を建てる際の費用はどれくらいかかる?
・契約後に打ち合わせが進まない場合はどうすればいい?
順番に解説します。
住みたい場所に土地がない場合はどうすればいい?
希望する条件の土地が見つからない場合、エリアを拡大して探すようにして下さい。見つかるまで探すという考えはおすすめできません。また、希望条件がもともと可能性の低い条件になっている場合もあります。希望エリアの相場と予算を家族で話し合い、優先順位を見直すことも一つの方法です。
自分の土地に家を建てる際の費用はどれくらいかかる?
土地の形状や性質により異なりますので、ハウスメーカーへ敷地や地盤調査を依頼することをおすすめします。前項に記載した通り地盤によっては、予算の見直しが必要であるためです。
契約後に打ち合わせが進まない場合はどうすればいい?
契約後の打ち合わせは、色決めなど細かい打ち合わせが続きますので、ご自身の中でイメージをしっかりと固めておきましょう。面倒に感じても、納得できるまで打ち合わせをすることが、理想の住まいを実現する近道です。
ハウスメーカーの担当者との相性も重要です。コミュニケーションがうまく取れない場合は不要なストレスが発生してしまいます。場合よっては担当者の変更などもハウスメーカーに相談してみると良いでしょう。
まとめ
ここまで、注文住宅を購入する流れを解説しました。
思ったよりも面倒だと感じた方が多いかもしれませんが、ハウスメーカーがお家づくりのパートナーとしてお手伝いをしてくれるので、そこまで不安に感じる必要はありません。
アラセンハウスは、分かりやすく価値ある家づくりを原点にお客様の想像を超える家づくりをご提案いたします。お家づくりにお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。