20代でマイホーム購入は可能?メリットや資金計画のポイントを解説

20代は、社会人としてはまだ「若者」の括りに入れられることが多いですが、会社での昇進や、結婚、出産などにより、マイホーム購入を考え始める人が多い年齢でもあります。

しかし、収入が比較的少ない時期でもあり、初めてのマイホーム購入には疑問や不安を多く抱えている場合も少なくありません。

今回は、20代でマイホーム購入は可能なのか、購入するメリットや、資金計画を立てる際に押さえるべきポイントについて、詳しく解説していきます。

 

 

そもそも20代が住む家の選択肢とは

そもそも、20代が住む家にはどのような選択肢があるのでしょうか。

20代が住む家は、大きく分けると以下の3つに分けられます。

  • 賃貸住宅
  • 分譲マンション
  • 戸建住宅

まずは、それぞれの特徴について、確認しておきましょう。

賃貸住宅

賃貸住宅は、家主に対して家賃を支払い、住居を借りて住む家です。

家賃の支払いは毎月の場合が多いため、気軽に引越しができます。会社での異動や、結婚、出産など、生活スタイルに変化が起きやすい20代にとって、気軽に引越しができる点は1つのメリットです。金銭的に負担が少ないという点でも賃貸住宅を選ぶ20代は多くいます。

一方で、支払い続ける家賃はその家の家主に渡るため、どれだけ家賃を支払っても自分の資産にはならないというデメリットがあります。

分譲マンション

分譲マンションは、マンションを部屋ごとに購入して住む家です。一室ごとに所有者が異なり、住人が利用できる共有スペースもあります。

賃貸住宅に比べて設備が充実している点や、毎月のローンの支払いが自分の資産になる点が、メリットとして挙げられます。

しかし、ローンを組んで購入すると、賃貸住宅のように気軽に引っ越すことは難しくなります。また、分譲マンションには規定があり、子供の成長や人数の変化によって、自由にリフォーム工事を行うことも制限されるので、注意が必要です。

戸建住宅

戸建住宅は、1つの独立した家なので、建物全体が自分の持ち物になります。

賃貸住宅や分譲マンションとは異なり、自由にリフォーム工事が行えるのは大きなメリットです。20代の時点では、将来の家族構成が定まっていない場合も多いですが、戸建住宅なら変化に合わせてリフォームできます。

また、集合住宅のように、上下階や隣同士の部屋との騒音問題に悩むことも少なく、小さな子供やペットとの暮らしが快適になるのも喜ばれるポイントです。

注意する点としては、購入費用が高くなる点が挙げられます。ただし、毎月支払うローンは自分の資産になるものであり、費用にはそれだけの価値があると捉える人が多いです。

 

 

20代でマイホーム購入は可能?

20代にとって、マイホーム購入はハードルが高く感じる人もいるかもしれませんが、20代でのマイホーム購入は可能です。

20代の場合、高額な買い物であるマイホーム購入に、金銭面で不安を感じる人が多くいます。しかし、マイホーム購入ではローンを組むことが一般的です。つまり、一度で多額の費用を用意できなくても、購入することは可能なのです。

もちろん、ローンを組める金額は収入に応じて異なりますが、マイホームを購入した人のおよそ4割は年収600万円未満、中には年収400万円未満でマイホームを手に入れた人も実際にいます。

20代という年齢を理由に、マイホームを諦める必要はありません。

 

 

20代でマイホームを購入するメリット

20代でのマイホーム購入には、メリットがたくさんあります。

  • 暮らしが豊かになる
  • 早く購入することで家賃負担が少なくなる
  • 長期ローンを組むことで毎月の返済額が少なくなる
  • 賃貸と異なり支払った分は財産になる
  • 老後の資産計画が楽になる

ここでは、上記5つのメリットについて、解説していきましょう。

暮らしが豊かになる

マイホームを持つことで、暮らしが豊かになるという点は、大きなメリットです。

家そのものが自分の持ち物になるので、暮らしの自由度が増します。例えば、子供やペットの声や足音を、我慢させることなくのびのび過ごせるのは嬉しいポイントです。

それぞれの生活スタイルにあった暮らしが実現できます。

早く購入することで家賃負担が少なくなる

早くにマイホームを購入することで、その分の家賃負担を減らすことができます。

賃貸住宅で支払う家賃は、自分の資産にならないお金なのでできるだけその負担は少ないに越したことはありません。

長い目で見たときに、家賃として支払った総額が少なく済むのは大きなメリットと言えます。

長期ローンを組むことで毎月の返済額が少なくなる

20代は残りの人生が長い分、長期ローンを組むことができるので、毎月のローン返済額を少なくできます。

収入が比較的少ない傾向にある20代は、ローンを組める金額にも限りがあります。可能な範囲の金額で長期のローンを組むことで、毎月の返済額の負担が軽くなる点は、20代にとって助かるポイントです。

賃貸と異なり支払った分は財産になる

先にも述べた通り、賃貸住宅で支払う家賃は自分の資産にならないのに対し、マイホームの購入によるローンの支払いは、自分自身の資産になります。

家賃のように支払った分が手元から消えてしまうのではなく、自分の財産になるので、いずれ家を売却してお金に戻すことや、将来子供に相続することも可能になります。

毎月同じ金額を支払うのであれば、自分の財産になる形で支払った方が、得する点は多いと言えます。

老後の資産計画が楽になる

人生の早い段階でマイホームを購入することで、ローンの完済時期も早くなり、老後の資産計画が楽になります。

20代でローンを組んでおけば、60代になる頃には完済し、住居に対する毎月の支払いがない状態での生活が可能になります。

定年退職した後の、第二の人生における資産計画が楽になるのは、嬉しいポイントです。

 

 

20代でマイホームを購入するデメリット

20代でのマイホーム購入には、メリットもたくさんありますが、デメリットもあることを理解しておきましょう。

具体的には、以下の3つのデメリットが挙げられます。

  • 借入可能額が低くなる
  • 資金面で理想の家づくりが実現できない場合がある
  • 不確定要素が多い

事前にデメリットについて把握しておくことで、購入したあとの後悔を防げます。

借入可能額が低くなる

マイホームを購入する際に組むことができるローンの金額は、20代の場合安くなる傾向があります。

ローンでの借入可能な金額は、年収や勤続年数、頭金としてまとめて払える金額などにより決まります。そのため、社会人としての経験が比較的浅い20代の場合、借入可能額も低くなってしまうことが多いのです。

ローンの金額によっては、あまり贅沢な条件は求められないケースもあることを理解しておくことが大切です。

資金面で理想の家づくりが実現できない場合がある

前述の通り、20代の借入可能額は低くなる傾向があるため、家づくりに関する理想を全て実現するには資金が足りないというケースがあります。

こだわりの設備や広さを実現するためには、それ相応の資金が必要です。まだ資金面で余裕が少ない20代の場合、家づくりにおいて妥協点を作らなければならない場合があることを理解しておきましょう。

不確定要素が多い

20代では、将来の生活スタイルにおける不確定要素が多いため、マイホーム購入には慎重になる必要があります。

例えば、結婚や離婚などの状況の変化、子供の有無や人数によって求める家は変わってきます。

20代の場合、社内での異動を命じられるケースや、転職する可能性も上の世代に比べて高いため購入後に気軽に引越しができず困ってしまうケースも考えられます。

また、年齢を重ねていくに連れ、価値観も変化していく人は多く、20代の時点で求めていた家が、将来的に満足できないものとなる可能性もあることを頭に入れておきましょう。

 

 

20代でマイホームを購入するための資金計画

20代でマイホームを購入するためには、資金計画をしっかりと立てることがとても大切です。

特に重要視しておくべきポイントを2つ、解説していきましょう。

予算と返済計画を入念に決める

マイホームの購入には、高額な資金が必要になるので、自分自身の支払い能力をよく把握した上で、予算と返済計画を具体的に決めることが重要です。

20代にとって、その先の人生は長く、購入後になにが起こるか分かりません。様々な可能性を考慮した上で、無理のない返済計画を立てるようにしましょう。

ローン以外にかかる資金を考慮する

マイホームの購入では、ローンを組むのが一般的ですが、それ以外にもかかる資金があることを見落としてはいけません。

例えば、購入に関する手続きの際に必要となる手数料や、家の保険料などの諸費用が、通常では家本体の金額に対して10%程度かかります。また、入居後に家の修理やリフォーム工事が必要となれば、その費用も自分で用意しなければならないことを覚えておきましょう。

ローン以外にかかる資金についても、事前に把握し資金計画に含めておくことが重要です。

 

 

20代でマイホームを購入するためのポイント

20代でのマイホーム購入は、資金計画の他にも押さえておくべきポイントが3つあります。

  • 転勤の可能性を考慮
  • 理想と妥協点を明確にする
  • 売却についても視野に入れておく

上記3点について説明していきます。

転勤の可能性を考慮

会社員として働いている場合、マイホーム購入後に転勤になる可能性も考えられます。

遠方に転勤となった場合、単身赴任するのか、家は売却して引っ越すのか、いずれ帰って来られるように賃貸に出すという選択肢もあります。

転勤が現実となったときに慌てることのないよう、可能性として事前に話し合っておきましょう。

理想と妥協点を明確にする

20代の場合、資金面において制限がある場合も多いため、理想ばかりにこだわらず妥協点も明確にしておくことがポイントです。

どうしても譲れないこだわりポイントだけを絞り込み、それ以外はベーシックなプランにしておくことで、借入可能額の範囲内でも満足度の高い家を手に入れられます。

家のグレードの高さよりも、若くしてマイホームを手に入れることの価値を重要視しましょう。

売却についても視野に入れておく

マイホームの購入後、生活スタイルの変化によって売却することも考えられるので、そのときのことも視野には入れておきましょう。

転勤だけでなく、子供の進学や独立などにより、将来的に家を売却する可能性は誰にでもあります。その際、売却しやすい条件が揃っていた方が良いはずです。

例えば、駅からの距離などの立地条件や、一般的に使いやすい間取りであることなど、売却の際に需要が見込める家であることが重要になります。

売却が必要となったとき、買い手がつかずに困るというリスクを避けることも意識しておきましょう。

 

 

まとめ:20代のマイホーム購入は入念に計画を練ってから行おう

20代でのマイホーム購入は、計画をしっかり練った上で行えばメリットがたくさんあります。

無理な資金計画や、購入を焦ることはせず、入念に計画を立てましょう。

アラセンハウスでは、20代の方でも負担がかからないマイホームのプラン提案を大切にしています。マイホーム購入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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