注文住宅を建てる際、そのつもりがなくても予算がオーバーしてしまうケースは多々あります。
注文住宅は金額も大きく、自分にあった予算を定めることは大切です。
今回は、予算オーバーしてしまう原因を説明し、対処法についても詳しく解説していきます。
注文住宅を建てる際に予算オーバーしてしまう原因
注文住宅を建てる際の予算オーバーの原因には、どのようなものがあるでしょうか。
- 費用の詳細が分かっていない
- 住宅ローンの借入可能額が分かっていない
- 補助金や助成金について調べていない
- 優先順位を付けられていない
- 必要以上の機能を求めてしまう
まずは、上記5つの原因について、理解しておきましょう。
費用の詳細が分かっていない
前提として、注文住宅にかかる費用の詳細が分かっていないままプランを立ててしまうと、予算オーバーする原因になります。
注文住宅の費用の詳細として、「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」という内訳を理解しておきましょう。さらに、土地も同時に購入する場合は、「土地購入費」も必要になります。
費用の詳細を理解した上で、それぞれにどのぐらいの予算をあてられるか検討することが重要です。
住宅ローンの借入可能額が分かっていない
住宅ローンの借入可能額を把握していないことで、予算オーバーしてしまうケースもあります。
ローンの借入可能額は、収入や勤続年数によって決まります。まずは、借入可能な金額を理解し、その範囲内で予算を設定しなければなりません。
補助金や助成金について調べていない
家を購入する場合、補助金や助成金をもらえる対象となる制度がいくつかあります。
対象となる制度を事前に調べておくことで、補助金や助成金を考慮した上での正確な予算を定められます。
制度をきちんと調べないままでは、予算が正確に把握できず、結果として予算オーバーに繋がってしまう場合があります。
優先順位を付けられていない
注文住宅に対して理想やこだわりが多く、全部を実現させようとすると予算オーバーになりかねません。
こだわるポイントには優先順位をつけ、必要性の低い部分は費用を抑えられるようにしておくことも重要です。
必要以上の機能を求めてしまう
自分でプランを決められることから、必要以上の機能を求めてしまうと予算オーバーの原因になります。
家づくりに夢は膨らみますが、本当に必要な機能の見極めは冷静に判断しましょう。
注文住宅を建てる際に予算オーバーしてしまった際の対処法
注文住宅を建てる際、実際に予算オーバーしてしまった場合に取るべき対処法を紹介します。
- 住宅ローンを見直す
- 外壁や屋根の形をシンプルにする
- 間取りをシンプルにする
- 水回りを一箇所にまとめる
- 窓の大きさや数を検討する
- 収納スペースを削減する
- 後付けできる機能を削減する
- 必要ない場合は和室をつくらない
- 可能なものは自分で用意する
以上9つの対処法がありますので、詳しく解説していきましょう。
住宅ローンを見直す
予算オーバーした場合、初めに住宅ローンの見直しをしましょう。
実際に自分が組むことのできる住宅ローンの金額を再度確認し、正確に把握することが大切です。
住宅ローンを見直すことで、予算オーバーしていた部分の金額がカバーできるようになるケースもあります。
外壁や屋根の形をシンプルにする
外壁や屋根の形が複雑であるほど、建築費用は高くなるため、できるだけシンプルな形にすることで費用を削減しましょう。
例えば、外壁は凹凸のない四角い形状にし、屋根もシンプルな三角屋根にすることで、大幅に費用を抑えられます。
間取りをシンプルにする
シンプルな間取りにすることで、壁の数が減り、材料費や建築費が抑えられます。
部屋の数を減らし、広い空間の部屋にしておけば、費用の削減と共に家族の集うスペースもできるのでメリットも多いです。
いずれ子供部屋として部屋数が必要になったときに、あとから間仕切りを付けられるようにしておく方法もあります。
水回りを一箇所にまとめる
水回りスペースには配管工事が必要となるため、できるだけ一箇所にまとめることで、工事費用を削減できます。
水回りが家のあちこちに離れていると、それぞれの箇所に対して配管工事費がかかってしまうので、一箇所にまとめて費用を最小限に抑えましょう。
窓の大きさや数を検討する
窓が多いと、その分費用も高くなってしまうため、窓がなくても問題ない部分は、減らすか小さめのサイズへの変更を検討しましょう。
窓を減らすことで断熱効果も高まり、入居後のエアコン使用頻度を抑えることに繋がるというメリットもあります。
収納スペースを削減する
収納スペースの数が多いと、収納ごとに建具が必要となるため、費用がかかります。
収納スペースを何箇所も作るより、広めの収納スペースを一箇所作ったほうが、費用が削減できます。
見せる収納を想定するなどの工夫も費用を抑えることに繋がります。
後付けできる機能を削減する
入居してから後付けもできる機能を削減してみましょう。
例えば、外のフェンスや門扉などは、入居すると同時に必ずなくてはならないものではなく、必要があれば後付けすることが可能です。
後付けできる機能は一度思い切ってプランからはずしてしまうことで、費用を抑えられます。
必要ない場合は和室をつくらない
和室をつくる場合、畳の費用がかかるため、必要性が低い場合は和室をなくすことによる費用の削減を検討しましょう。
洋室は和室に比べて、入居後のメンテナンスが楽になるというメリットもあります。
必要性を考慮した上で、和室をつくらないプランへの変更も考えてみましょう。
可能なものは自分で用意する
自分で用意できる設備をプランから除くことで、費用を削減できます。
例えば、照明器具やエアコン、カーテンなどは、建築と合わせて依頼するより、自分で手配した方が安く済む場合があります。
用意する手間はかかりますが、費用を抑えるためには有効な方法です。
注文住宅を建てる際に予算を削らない方がいいところは?
注文住宅で予算オーバーしてしまった場合、費用を削減するポイントは多々あることが分かりましたが、できれば予算を削らない方が良いという部分もあります。
- セキュリティ
- キッチン
- 外壁
- 地震対策装置
- 住み心地や住宅性能を落としてしまうもの
上記5点については、予算を削らない方が良い部分です。それぞれ理由を説明していきます。
セキュリティ
セキュリティは、入居後に安心した暮らしを送るためには重要なポイントです。
窓やドアなどのセキュリティの機能を下げると、入居後の生活に不安が残ってしまう場合があります。あとで後悔するのを避けたいのであれば、セキュリティ面では予算を削らないようにしましょう。
キッチン
キッチンは、特に使用頻度が高く、使いやすさを重視すべき部分です。
毎日使うことが想定される場合は、予算を削らず理想をできるだけ実現させたほうが、入居後の生活が快適になります。
使用頻度の高い部分については、予算の設定も優先させましょう。
外壁
外壁は、断熱性の高さを決める部分でもあるので、あまり予算を削ってしまうと、かえって入居後にかかる冷暖房費が高くなってしまう恐れがあります。
外壁にはある程度の予算を設けておくことで、入居後の光熱費の削減に繋がるということを、頭に入れておきましょう。
地震対策装置
地震対策装置は、入居後の安全を左右する重要な設備なので、予算の削減の対象にはしない方が身のためです。
入居後の暮らしを守るためにも、地震対策装置の予算は優先させておきましょう。
住み心地や住宅性能を落としてしまうもの
注文住宅を建てるのに費用の削減は重要ですが、入居後の住み心地もそれ以上に重要です。
住宅の性能を落としてしまわないよう、完成後のアフターサービスなどは削減せず、満足度の高い暮らしにしましょう。
まとめ:注文住宅で予算オーバーしたらまずはシンプルに考えてコストダウンしよう
注文住宅を建てる際に予算オーバーした場合は、まずはプランをシンプルにすることを考え、費用の削減を検討しましょう。
必要性の高さや、こだわりのポイントを冷静に見極めていくことで、予算に合った家づくりを進めることが重要です。
アラセンハウスでは、予算に合った満足度の高い家づくりを大切にしていますので、注文住宅を建てる際は、ぜひお気軽にご相談ください。