こんにちは!アラセンハウスです。
住宅ローンを選ぶ際、金利タイプは非常に重要な決断です。変動金利は通常低金利で借りられるメリットがありますが、将来的な金利変動によって返済額が増えるリスクも伴います。そのため、金利選択に際しては慎重な判断が求められます。
特に、「5年ルール」と「125%ルール」は、変動金利型住宅ローンを利用する際に理解しておくべき重要なルールです。この記事では、これらのルールの仕組みや注意点、未払い利息のリスクについて詳しく解説します。
【この記事でわかること】
● 変動金利型住宅ローンにおける「5年ルール」の仕組みとリスク
●「125%ルール」の内容と返済額が制限される仕組み
● 未払い利息のリスクとその影響金利上昇リスクへの対策や繰り上げ返済の重要性
● 借り換えや金利動向を確認する方法
1.【5年ルール】とは?
5年ルールの仕組み
「5年ルール」とは、変動金利型住宅ローンにおける制度で、金利が見直されても最初の5年間は月々の返済額が変わらない仕組みです。このルールにより、返済額が急激に増えるリスクを軽減できます。
例えば、借入金額が4000万円、借入期間が35年、最初の金利が0.5%の場合、月々の返済額は約103,834円です。この返済額は最初の5年間は固定されます。仮にその間に金利が1.5%に上昇しても、返済額は変わりません。
返済シミュレーション(借入金額4000万円・借入期間35年)
金利 | 月々の返済額 |
---|---|
0.5% | 約103,834円 |
1.0% | 約114,576円 |
1.5% | 約122,474円 |
リスクと限界
5年間は返済額が安定するため、家計の計画が立てやすいメリットがありますが、5年後に大幅に金利が上昇した場合、返済額が急激に増えるリスクがあります。金利上昇後の返済額増加に備えて事前にシミュレーションしておくことが重要です。
2.【125%ルール】の理解
125%ルールの仕組み
「125%ルール」とは、金利の見直しが行われた際、前回の返済額の125%を超えない範囲でしか返済額が増えないという制限です。このルールは、金利上昇によって返済負担が急激に増えないようにするための保護策です。
例えば、毎月の返済額が10万円であった場合、金利が大幅に上昇しても返済額は最大で12.5万円までに抑えられます。これにより、突然の金利上昇による家計への負担が軽減されます。
未払い利息のリスク
125%ルールによって返済額が制限されることは、負担軽減にはなりますが、「未払い利息」が発生するリスクがあります。未払い利息とは、実際に支払うべき利息が返済額を上回った場合、その差額が支払われず、元本に繰り越されてしまう現象です。
未払い利息の具体例
金利 | 必要返済額 | 実際の返済額 | 未払い利息 |
---|---|---|---|
0.5% | 10万円 | 10万円 | 0円 |
1.5% | 15万円 | 12.5万円 | 2.5万円 |
未払い利息が発生すると、元本が増加していくため、次回の金利見直し時にはより多くの利息を支払うことになります。この累積した未払い利息が長期的には大きな負担となり、返済計画が崩れるリスクがあります。金利上昇のリスクがある状況では、繰り上げ返済を検討するなど、返済額を減らす対策が求められます。
3.変動金利を選ぶ際の注意点
金利上昇リスクの理解
変動金利は、借入時の金利が低く魅力的に見えますが、将来的な金利上昇リスクを十分に理解しておく必要があります。特に、世界経済や国内の金融政策が変わることで、金利が急激に上昇する可能性があります。借り入れを行う前に、金利上昇時の返済額をシミュレーションし、家計にどのような影響を及ぼすかを確認することが大切です。
繰り上げ返済の重要性
変動金利を選ぶ場合、金利が低い間にできるだけ多く繰り上げ返済を行うことで、将来の金利上昇に対するリスクを軽減できます。特に、ボーナス時や臨時収入があった際に繰り上げ返済を検討することで、元本を減らし、利息負担を軽減できます。繰り上げ返済は、長期的な返済計画を安定させるための有効な手段です。
返済計画の見直し
変動金利型ローンを選ぶ場合は、5年ごとの返済額の見直しや、125%ルールによる返済額の変動をしっかりと把握し、柔軟に対応できる返済計画を立てることが重要です。万が一、金利が大幅に上昇した場合に備えて、余裕のある返済計画を組んでおくことで、突然の負担増加に対応できます。
4.未払い利息を抑えるための対策
未払い利息を抑えるためには、事前の準備が必要です。以下の対策を講じることで、変動金利のリスクを軽減できます。
1. 繰り上げ返済の活用
未払い利息を発生させないためには、定期的な繰り上げ返済が有効です。特に、低金利時に元本を減らしておくことで、金利上昇時の利息負担を大幅に軽減できます。繰り上げ返済は、返済期間の短縮にもつながり、総返済額を減らす効果があります。
2. 借り換えの検討
金利上昇が予想される場合、固定金利への借り換えを検討することも一つの手段です。固定金利に移行することで、将来的な金利変動による不安を解消し、安定した返済を続けることができます。借り換えの際には、手数料や諸費用を考慮し、総返済額に対する影響をしっかりと確認することが大切です。
3. 定期的な金利動向の確認
金利は経済状況や政策により変動します。特に、中央銀行の政策金利や、インフレの動向が大きな影響を与えるため、定期的にニュースや金融機関の金利情報をチェックし、早めに対策を講じることが重要です。
まとめ
変動金利型住宅ローンには、低金利で始められるメリットがある一方で、金利上昇リスクも伴います。特に「5年ルール」と「125%ルール」を理解し、未払い利息のリスクや金利上昇後の返済額増加に対処するための準備が必要です。将来の返済負担を抑えるためには、繰り上げ返済や借り換えなどの対策を講じ、柔軟に対応できる返済計画を立てることが大切です。
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