こんにちは!アラセンハウスです。
今回は、新築住宅におけるコンセントの位置や数、失敗事例について解説します。
コンセントは、新築住宅で快適に過ごすためにも重要な設備であり、位置や数にこだわるべきです。失敗を防ぐためにも、コンセントの種類や適切な位置を押さえておきましょう!
【この記事でわかること】
① 新築住宅におけるコンセントの種類
② 新築住宅におすすめのコンセント位置
③ 新築住宅のコンセント位置でよくある失敗事例と対策
④ 新築住宅におけるコンセント位置の決め方
⑤ 新築住宅のコンセント位置に関するよくある質問
①そもそも新築住宅におけるコンセントの種類は?
コンセントには種類があり、家電や設備の出力によって使い分けるのが一般的です。 この章では、一般住宅でよく使われるコンセントの種類について解説します。
- 単相100V
- 単相200V
- テレビコンセント
- 屋外コンセント
- 接地極付コンセント
- 床用コンセント
たくさんありますね!順番に見ていきましょう。
【単相100V】
単相100Vは、新築住宅で多く使用されるコンセントです。主に、掃除機やゲーム機、充電器といった日常的に使用する家電に使用されます。
形状が異なる差し込み口が2つあり、左側の穴がアースとして地面に接着している点が特徴です。キッチンやリビング、寝室など住宅のあらゆる場所で使用されるため、適切な位置に十分な数を配置することが大切です。
【単相200V】
単相200Vは、電気炊飯器やオーブンレンジ、衣類乾燥機など、消費電力の大きな家電製品に使用されます。単相100Vのコンセントとは形状が異なり、差し込み口が大きい点が特徴です。
近年の家電は省エネ仕様のものが多いことから、そもそも単相200Vのコンセントを設置していない新築住宅もあります。
【テレビコンセント】
テレビコンセントは、アンテナ線と電源線が一体化されたコンセントであり、その名の通りテレビを簡単に接続できる特徴があります。
リビングや寝室など、テレビを置く場所に合わせて位置を決めることが大切です。
テレビコンセントは、ケーブルの露出を防ぎ、すっきりとした印象を与えてくれます。インテリアに合わせたデザインを選ぶことで、内装のイメージを損なわずに機能性も確保できます。
【屋外コンセント】
屋外コンセントは、主にガーデニング用の電動工具やアウトドア用の照明器具などに使用されます。雨水や直射日光から保護する目的で、防水型のコンセントが一般的に使用されます。
テラスやバルコニー、ガレージなど屋外での電気使用を想定した場所に配置すると効果的です。
近年では、外壁や車を掃除する機器を使うケースも増えていることから、屋外コンセントの数や位置についてもしっかりと検討しましょう。
【接地極付コンセント】
接地極付コンセントは、アース線が付いたコンセントであり、パソコンやオーディオ機器、精密機器などに使用されます。リビングやホームオフィス、書斎などに設置すると効果的です。
接地極付コンセントは、感電防止や電気ノイズの軽減に効果があり、安全性と機器の性能を維持するために重要な役割を果たします。
【床用コンセント】
床用コンセントは、一般的にフローリングなどに埋め込まれ、家具のレイアウトに合わせて使用できます。リビングやダイニング、寝室など大型家具を配置する場所に効果的です。
床用コンセントは、壁面のコンセントでは届きにくい場所での電源確保に役立ちます。また、コードの露出を最小限に抑えられるため、すっきりとした印象を与えてくれるでしょう。
②”場所別”新築住宅でおすすめのコンセント位置
ここでは、新築住宅でおすすめのコンセント位置を紹介します。
- 玄関
- リビング
- ダイニングテーブル
- キッチン
- 洗面所・脱衣所
- トイレ
- 寝室
- 子ども部屋
- 廊下・階段
- 収納スペース
【玄関】
新築住宅の玄関では、玄関灯やセンサーライト、インターホンの電源として使用するために、ドアの近くにコンセントを設置するのがおすすめです。
また、掃除機を使用することを考慮し、床面から程よい高さに配置することも重要です。
【リビング】
リビングは家族が集う空間であり、多くの電化製品が使用される場所です。
テレビやオーディオ機器、ゲーム機などの機器を接続するために、テレビ周辺に複数のコンセントを設置するのがおすすめです。
また、ソファやローテーブルの近くにも、スマートフォンの充電やノートパソコンの使用に便利なコンセントを配置すると良いでしょう。将来的な家具のレイアウト変更にも対応できるように、壁面の複数箇所にコンセントを分散して配置するのも効果的です。
リビングでは、利便性だけでなくインテリアとの調和も考慮してコンセントの位置を決めることが大切です。
【ダイニングテーブル】
ダイニングテーブル周辺では、利便性と安全性のバランスを考えて決めることが重要です。
テーブルでスマートフォンやタブレットを充電したり、ホットプレートや電気ケトルを使用したりするため、テーブル近くの壁面に複数のコンセントを設置するのがおすすめです。
また、床面にもテーブル下から使用できるコンセントを配置すると便利でしょう。コンセントの高さは、テーブルの高さや家電製品のコード長さを考慮して決めることが大切です。
【キッチン】
キッチンのコンセント位置は、調理家電や電子レンジ、炊飯器など多くの電化製品が使用されることを考慮して決める必要があります。
シンクやコンロ、調理台付近に、複数のコンセントを設置するのがおすすめです。また、大型の調理家電を使用する場合は、単相200Vコンセントの設置も検討しましょう。
コンセントの高さは、調理台の高さに合わせて配置することが大切です。
また、コンセントが足りなくなったからといってキッチンに延長コードを増やすと、ホコリや水分が原因で漏電や火災のリスクが高まります。
リスクを避けるためにも、適切な数・位置を意識して事前に配置しておきましょう。
【洗面所・脱衣所】
洗面所・脱衣所では、ドライヤーや電気シェーバー、洗濯機など水回りで使用する電化製品の使用を意識した配置が重要です。
基本的には、洗面台の近くや洗濯機の近くに設置すると良いでしょう。コンセントの高さは、使用する電化製品のコード長さを考慮して、配置することをおすすめします。
【トイレ】
トイレは、他の箇所と比べると使用用途や頻度が少ないため、コンセントの数や位置もシンプルです。
基本的には、トイレ本体や掃除機を稼働させる個数があれば、不便なく生活できるでしょう。
【寝室】
寝室のコンセントの位置は、ベッドやドレッサー、クローゼットなど就寝や身支度に関連する家具の配置を考慮して決める必要があります。
ベッドの両サイドの壁面に、それぞれコンセントを設置するのがおすすめです。コンセントの高さは、ベッドに合わせて配置しましょう。
また、ドレッサーの近くにもコンセントを設けると、ヘアドライヤーやヘアアイロンの使用に役立ちます。
【子ども部屋】
子供部屋のコンセント位置は、学習机やベッド、収納家具など成長に合わせて変化するレイアウトを意識して決める必要があります。
基本的には、学習机の付近の壁面に複数設置すると良いでしょう。ベッドの近くにもコンセントを設けると、スマートフォンの充電やサイドランプの使用に役立ちます。
また、将来的な家具のレイアウト変更にも対応できるよう、壁面の複数箇所にコンセントを分散して配置するのも効果的です。
【廊下・階段】
廊下・階段のコンセント位置は、照明器具や掃除機の使用、将来的な家電製品の設置などを考慮して決める必要があります。
基本的には、廊下の壁面に一定の間隔でコンセントを設置するのがおすすめです。コンセントの高さは、床から40〜50cmの範囲内に配置すると掃除機を使用するときや、照明器具を設置するときに便利です。
また、階段の上下両端にコンセントを設置すると、掃除するときに役立ちます。
【収納スペース】
収納スペースのコンセント位置は、物品の種類や電化製品の使用有無を考慮して決める必要があります。
基本的には、ウォークインクローゼットやパントリーなどの大型収納スペースに、コンセントを複数設置するのがおすすめです。コンセントの高さは、収納する物品の大きさや種類に合わせて配置しましょう。
また、シューズクロークや納戸などの小型収納スペースにも、壁面にコンセントを設けると照明器具の設置や電化製品の使用に役立ちます。
とはいえ、収納スペースは一般的にコンセントを使用する頻度が少ない傾向にあるため、自身が電化製品などを使用するかどうかで判断しましょう。
③新築住宅のコンセント位置でよくある失敗事例と対策
家づくりを計画しているときは問題ないように思えても、住んでからコンセントの位置で失敗していることに気づくケースもあります。
後悔しないためにも、以下の失敗事例と対策を押さえておきましょう。
- 数が足りなかった
- 数が多すぎた
- 使いやすい高さに設置していなかった
- 家具や家電に隠れてしまった
- 屋外のコンセントが不十分だった
【数が足りなかった】
コンセントでよくある失敗事例として、数が足りないケースが挙げられます。設計時は不要と判断していても、ライフスタイルの変化によって必要な箇所が出てくるでしょう。
コンセントを追加設置することが対策として有効ですが、費用をかけたくない場合は家具・家電の配置換えを検討するのも選択肢の1つです。
設計時には、保有している家具・家電と同じコンセントの数にするのではなく、将来的に増えることを想定して数を検討することが重要です。
【数が多すぎた】
コンセントの数が足りない事例があれば、逆に数が極端に多い失敗事例もあります。
コンセントの数が極端に多いと、長期的に使用していないコンセントにホコリが溜まり、火災の原因になる危険性があります。また、目の届かない場所にあるコンセントに子供がいたずらをして、予期せぬ事故が発生するリスクもゼロではありません。
数が多すぎるケースでは、設計段階で未然に防ぐことが求められます。ライフスタイルを考慮して、建築会社にも相談しながら適切な数を見極めることが重要です。
【使いやすい高さに設置していなかった】
コンセントの高さが合わず、使い勝手が悪い失敗事例もあります。
床からコンセントまでの高さが低すぎたり、高すぎたりすると、電化製品の接続や掃除機の使用時に不便を感じます。特に、キッチンやリビングでは作業台や家具の高さに合わせたコンセント配置が重要です。
対策として、各部屋の用途を考慮し、使い勝手の良い高さを具体的に見極めることです。一般的には、床から40〜50cmの位置が使いやすいとされています。
【家具や家電に隠れてしまった】
レイアウト変更によって、コンセントが家具や家電に隠れてしまう失敗事例もあります。
コンセントが家具の後ろや、大型家電の裏側などに配置されていると、手が届かなくなり利便性が大きく低下します。家具の配置が変更になることを想定して、複数のコンセントを適切な間隔で配置することが重要です。
【屋外のコンセントが不十分だった】
室内のコンセント位置を意識しすぎて、屋外のコンセントが不十分になる失敗事例もあります。
屋外では、電動工具の使用や照明の設置、イベント時の電源確保など需要は多岐にわたります。
敷地内や庭の広さを考慮し、十分な数のコンセントを適切な場所に配置しましょう。また、雨や水濡れに強い防水タイプのコンセントを選ぶことで、安全性と耐久性を高められます。
④新築住宅におけるコンセント位置の決め方
新築住宅を検討する際には、部屋の広さや設備などの優先順位が高く、コンセントの数や配置はどうしても後回しになってしまいます。
ここでは、新築住宅におけるコンセント位置の決め方を3つ紹介します。
- 購入する家具・家電の種類やタイミングをリスト化しておく
- コンセント位置の希望は着工前にしっかりと伝えておく
- 素材や設備を工夫する
順番に見ていきましょう。
【購入する家具・家電の種類やタイミングをリスト化しておく】
新築住宅のコンセント位置を決める際、購入予定の家具や家電のリストを作成することが重要です。リビングでのテレビやソファの配置、寝室でのベッドやデスクの位置など、各部屋で使用する家具や家電の種類とサイズを把握しておきましょう。
また、購入のタイミングも視野に入れることで、コンセントの配置がより正確になります。
【コンセント位置の希望は着工前にしっかりと伝えておく】
新築住宅の着工前には、コンセント位置の希望をしっかりと設計士や施工会社に伝えておくことが重要です。
各部屋の用途や家具のレイアウト、日常的な動線を考慮し、コンセントの位置や数、種類について具体的に伝えましょう。
また、将来的な生活スタイルの変化も見据えたコンセント配置を検討することも重要です。着工後にコンセント位置の変更を依頼すると、追加費用が発生します。
なるべく設計時に完結させるためには、担当者との綿密な打ち合わせが重要です。
【素材や設備を工夫する】
新築住宅のコンセント位置を決める際、素材や設備の工夫も重要です。
例えば、床暖房を導入する場合、コンセントの位置が制限される可能性があります。また、コンセントカバーの色や材質を壁や床の素材に合わせることで、インテリアを損なわずに使用できます。
このように、素材や設備の特性を理解し、コンセント位置との調和を図ることが快適な空間づくりにつながります。
⑤新築住宅のコンセント位置に関するよくある質問
最後に、新築住宅のコンセント位置に関する質問をまとめました。
- コンセントの数は各部屋どれくらいが適切?
- コンセント位置が悪いときの工夫は?
- 高い位置にコンセントがある場合は延長コードを使用してもよい?
順番に回答します。
【コンセントの数は各部屋どれくらいが適切?】
新築住宅の各部屋に設置するコンセントの数は、部屋の用途や大きさ、使用する家具・家電の種類などによって異なります。
また、家事動線や家具のレイアウトを考慮し、コンセントを分散して配置することも重要です。設計士や施工会社と相談し、個々の生活スタイルに合わせて決定することが重要です。
【コンセント位置が悪いときの工夫は?】
コンセントの位置が悪い場合、根本的な改善としては増設が挙げられます。
増設には当然費用がかかるので、安く済ませたい場合は延長コードの導入が効果的です。ただし、場所によってはつまずきや漏電による火災のリスクがあります。
状況に応じて最適な方法を選び、利便性の高い空間づくりを意識しましょう。
【高い位置にコンセントがある場合は延長コードを使用してもよい?】
延長コードを使うこと自体は問題ありませんが、先述の通りつまずきや漏電による火災を防ぐ工夫が必要です。なるべく、生活動線から離れた場所に配置することをおすすめします。
また、延長コードの根元にホコリが溜まらないよう、定期的な掃除や交換が必要です。
新築住宅のコンセント位置で後悔しないためには
新築住宅のコンセント位置は、生活の利便性に大きな影響を与える要素です。適切なコンセント配置を実現するためには、事前の計画と準備が欠かせません。
家づくりの計画段階で、必要なコンセント位置のリスト化を図り、施工会社と入念に打ち合わせを重ねることが重要です。
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